segavvy’s blog

ドラクエ11、Mac、ガジェットetc...

WindowsとMacの些細な違い

先日、会社で作っているWebアプリケーションの画面レイアウトを検討している時に、

[OK]ボタンと[キャンセル]ボタンの並びが逆じゃない?

という話になりました。

以前、Mac用のアプリケーション開発をやっていた頃にも良く話題になったのですが、WindowsMacではボタンの並びの流儀が違うので、それぞれのOSの流儀に合わせましょうというのが解決策です。でも最近はWebベースのアプリケーションが多く、OS共通にせざるを得ないことも多いので、設計で頭を悩ませる技術者の方も多いのかも知れませんね。

WindowsMacは流儀の違いが結構あるので、パッと思い出せる範囲で少しご紹介してみようと思います。


まずボタンの並びですが、例えばパソコンでごみ箱を空にする時に、確認の画面が出てきますよね。Windowsだとこんな感じです。

Macだと、ゴミ箱を空にする確認はこんな感じになります。

WindowsMacとで、削除をOK/キャンセルする時のボタンの並びが逆なんです。Windowsだと左側に削除するボタンがありますが、Macだと右側です。


次の例ですが、Windowsのメモ帳で文字を打って、保存せずに終了すると確認画面が出てきます。

左側に保存のボタンがありますよね。でもMacのテキストエディットだと右側です。

これがWindowsMacそれぞれの正しい流儀なのですが、中には1つのアプリケーション内で混ざっているものもあります。例えば手元のMacに入れているEPSONさんのプリンタのユーティリティは、ヘッドクリーニングの実行画面とギャップ調整の実行画面で混ざってしまっています。

流儀に反すると利用者の誤操作や混乱を招くので、GUIを開発される方は、OSメーカーさんが公開しているデザインのガイドラインを勉強されることをお勧めします。例えばWindowsなら「UI/UXガイドライン」、Macなら「ヒューマンインターフェイスガイドライン」などでググればすぐ見つかります。


ボタンの並び以外にも、WindowsMacとでは微妙に違うところがたくさんあります。
例えば[ごみ箱]と[ゴミ箱]。Windowsだとひらがなですが、Macだとカタカナです。ちなみに英語版ではWindowsが[Recycle Bin]、Macが[Trash]です。

そうそう、GUIで訴訟騒ぎになってたよね

とあいづち打たれた方は、きっと私と同世代もしくは先輩ですね^^


まだまだ些細な違いはたくさんあります。
Windowsのスタートメニューは左下ですが、MacAppleメニューは左上です。
Windowsのデスクトップのアイコンは左上から並びますが、Macは右上から並びます。
Windowsの[ショートカット]ファイルが、Macでは[エイリアス]です。
Windowsのマウスは2ボタンが基本ですが、Macは1ボタンが基本でした。
Windowsのキーボードは[F]と[J]にポッチがありますが、昔のMacのキーボードは[D]と[K]でした。
Windowsのテキストファイルの改行コードは[CR]+[LF]ですが、Mac OS 9以前は[CR]、Mac OS Xでは[LF]です。
Windowsファイルシステムのパスデリミタは[\]ですが、Mac OS 9以前は[:]、Mac OS Xでは[/]です。
etc…

とにかく細かい違いが多いので、両OS共通のライブラリやアプリケーションを設計/開発される方は、特に苦労が多いのではないかと思います。

ちなみに、ショートカットファイルとエイリアスは呼び方の違いだけでなく、実現方法もかなり違っています。Windowsはリンク先のファイルパスを記憶したファイルを作るので、リンク先のファイルが移動してファイルパスが変わってしまうと辛いのですが(それでも最近のOSには追従機能ができたので頑張って追従してくれますが)、Macファイルシステムのリンク機能で直接実現しているので移動に強かったりします。

マウスやキーボードは、最近はほとんど変わらなくなりましたね。Macも右クリックは当たり前になりましたし、キーボードのポッチも「F」と「J」で統一されました。


些細な違いが統一されて、複数のプラットフォーム向けに開発する方に優しい未来が来ることを祈っています^^