segavvy’s blog

ドラクエ11、Mac、ガジェットetc...

プレゼン用にサンワサプライのリングマウスを買いました

最近 PowerPoint でプレゼンする機会が増えてきたので、無線でスライドのページめくりができるコクヨの黒曜石を買いに行ったのですが、結果としてサンワサプライリングマウスを買ってきました。これがなかなか面白いのでご紹介です。

私のちょっと特殊なプレゼン環境

まず、私がいつもプレゼンに使う環境のご紹介ですが、MacBook ProRetina 13-inch, Early 2015)+OS X El Capitan に仮想化アプリの Parallels Desktop 11 for Mac を入れて、その仮想環境として Windows 7 Enterprise SP1 を動かし、その中で PowerPoint 2013 を使っています。図にすると次のような感じです。

Mac なら Keynote では?とか、なんで PowerPoint for Mac 使わないの?という声が聞こえてきそうですが、仕事の関係者は Windows が中心で、資料を Keynote で作ってしまうと他の方が再利用しにくくなってしまいます。また、PowerPoint for MacWindows と一見相性が良さそうに思えますが、実際に Windows の方とやり取りすると、文字が切れてしまったり変なところで改行してしまったりでなかなかうまくいきません。Windows の方とやり取りするファイルは Windows で作るのが一番!ということで Windows仮想マシンを使う形で今に至ります。

(他にも仕事で Windows 版の Visual Studio 使ったり Ubuntu 使ったりするので、いろいろな仮想マシンが動くようにしてあります。)

コクヨの黒曜石

今回、最初に買おうと思っていたのはコクヨのフィンガー プレゼンター「黒曜石」です。

これはスライドをめくる、戻る、画面を真っ黒にする(もしくは真っ白にする)の3つのボタンが配置されたシンプルなもので、実際に私もプレゼンの際に人からお借りして使ったのですが快適でした。

値段も数千円と聞いて黒曜石を買うために家電量販店に行ったのですが、マウス コーナーでサンワサプライの「リングマウス」を発見してしまい、心を奪われてしまいました^^

サンワサプライリングマウス

黒曜石はプレゼンのスライドめくり専用ですが、サンワサプライリングマウス はその名の通りマウスです。カーソルが動かせて、右クリックもできて、ドラッグの操作やスクロールもできます。

ここで説明するよりも、メーカーさんの2分弱の動画がわかりやすいですので、こちらをどうぞ。


黒曜石と比べると、どう見てもこちらの方が面白そうですよね。でもお値段は倍くらいしますので、自分を納得させる理由が欲しいところです。

いろいろ比べていると電源の違いに気づきました。黒曜石は普通のボタン電池です。プレゼン当日に電池切れとか怖すぎるので予備を持ち歩かないといけません。これに対してリングマウスは充電式で、USB の充電ケーブルが付属していて、リングマウスと一緒に持ち歩くための小さなポーチまで付いています。また、電池残量低下時は LED でお知らせしてくれます。これはいたせりつくせり。これが決め手になって、リングマウスを購入しました。

なお、私はプレゼン用に買ったので良いのですが、マウスとして常用するのはかなり辛いと思います。慣れれば普通のマウスと同じくらいまで使えるのかも知れませんが、Macトラックパッドの快適さには絶対に勝てません。親指だと繊細な動きができませんし、ジェスチャーの機能もありません。
メーカーサイトが利用例として「ex.01 プレゼンテーションに」と「ex.02 寝ながら使う」を上げていることからわかるように、マウスというよりもリモコンくらいな感じで使うのに非常に適していると思います。

余談ですが、家電量販店では黒曜石はレーザー ポインターなどのプレゼン用機器のコーナーに置いてあって、リングマウスはマウス コーナーにありました。でも、リングマウスはプレゼン用機器のコーナーにも置いた方が良い商品だと思います。

リングマウスの Mac における使い方と制限

Mac に接続すると、最初にキーボード設定アシスタントが表示されます。

画面にあるようにリングマウスは「キーボード以外のUSB入力装置」なので、この画面は左上のクローズボタンで閉じてしまって構いません。これでマウスとして使えるようになります。

ただし残念なことに、リングマウスには次の制限があります。

  • Mac 用のドライバーがないため、ボタン割付が変更できません
  • Mac 用のドライバーがないため、カウント(分解能)の調整ができません
  • Mac では「戻る」ボタンが使えません

この辺はシェアの低い Mac ユーザーの辛く悲しいところです。Mac でもドライバーの開発をがんばって欲しい……

なお、カウント数の調整はできませんが Mac は普通のマウスとして認識しているので、「システム環境設定」の「マウス」の「軌跡の速さ」でマウス ポインターの速さが調整できます。親指での操作ではさすがに繊細な操作ができませんので、カウントが調整できなくてもこれで十分でしょう。

Parallels で仮想化した Windows での動作

Mac の制限に引きずられてしまうため、ボタン割付、カウント調整、「戻る」ボタンは使えません。それ以外は仮想化した Windows 7 でも問題なく使えました。

なお、USB デバイスMac に認識させるのではなく、仮想化した Windows 側に直接認識させてドライバーを入れてみようかとも思ったのですが、試してみるとマウス ポインターが全く動かずダメでした。仮想環境のホスト側とゲスト側でマウスは連動していますので、ゲスト側の Windows だけドライバーを変えるのはおそらく無理でしょう。

「戻る」が使えないので PowerPoint のプレゼン時はボタン1発で戻ることができません。これが、私の変則環境で黒曜石に負けてしまう唯一のポイントでした。ただ、スクロール モードのボタン(左のボタン)を押して親指を上下に動かすとページ送りができます。ちょっと手間は増えますがこれで代用しています。

もちろんマウスとして使えますので、プレゼン中に左下のコントロールのボタンでページをめくったり、全ページのサムネイルを出してジャンプしたり、蛍光ペンに切り替えて書き込んだり、拡大縮小したり、右クリックのメニューから操作したりもできます。ただ、この辺はマウス コントロールの習熟が必要です。いっつもプレゼン中に手が震えてる私にはちょっと難易度高めです^^;

まとめ

マウスとしてよりも、プレゼン用途やパソコン用のリモコンとして、という使い方に非常にオススメです。ガジェット好きな方のオモチャとしても、この値段でここまで遊べるなら申し分ないかなと思いました。

最後にこのリングマウスですが、サンワダイレクト(サンワサプライではなく)でも同じものがあります。サンワサプライでは「MA-RING-WW」、サンワダイレクトでは「400-MA077」ですが、取り扱い説明書には両方の型番が書いてありましたので、商流の違いだけで全く同じものだと思われます。

以上、サンワサプライリングマウスのレビューでした。