はじめに
macOS Catalina バージョン10.15.3に未対応のドライバーをいれてしまいセーフモードでも起動しなくなって大変だったので、復旧の流れを簡単にまとめます。
環境
MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports) です。ABLEWE のUSBハブを経由してバッファローの古い有線LANアダプター「LUA4-U3-AGT」 を使おうとして事故がおきました。
やってしまったこと
バッファローのサイトにあった、macOS Catalina 未対応のドライバーをインストールしてしまいました。
起きた事象
Macが起動しなくなってしまいました。ログイン画面へ進むバーが途中から劇遅になり、放っておくとバーは最後まで進むのですが、そこで止まってしまいログイン画面になりません。セーフモードでもなぜか読み込まれてしまうらしく、現象が全く変わりません。
復旧の手順
ドライバーをインストールする前までは正常だったので、このドライバーを削除すれば復旧できると考え、以下の手順でドライバーを削除して復旧させました。正しい手順かどうかはわからないので、自己責任でお願いします。
- ドライバーの名前をなんとかして調べます。今回の「LUA4-U3-AGT」はググったところチップメーカーのドライバーが判明し、そのドキュメントから
AX88179_178A.kext
であることが分かりました。 - リカバリモードで起動します。電源投入直後、Appleマークが出てくるまで [commad]+[R] の長押しです。
- 「macOS ユーティリティ」が起動しますが、この状態では内蔵ディスクの「Macintosh HD」がマウントされていないので、「ディスクユーティリティ」を起動してマウントし、「ディスクユーティリティ」を終了して「macOSユーティリティ」に戻ります。
- 「macOS ユーティリティ」の「ユーティリティ」メニューから「ターミナル」を起動します。
mount
で、内蔵ディスクがどのディレクトリにマウントされているかを確認し、そのディレクトリ以下のLibrary/Extensions
にあるドライバーを削除します。私の場合は、AX88179_178A.kext
をrm -r AX88179_178A.kext
で削除しました。- 「ターミナル」と「macOS ユーティリティ」を終了し再起動します。
私の場合はこれで復旧できました。参考までに試行錯誤中の写真を載せておきます。なお、写真ではカレントディレクトリを見失ってpwd
で確認していたり、rm
で-r
付け忘れて怒られてたりと素人丸出しなので気をつけてください。
また、参考までに写真の最後でmount
を叩いてマウント状況を表示していますが、私は「Macintosh HD」をFileVaultで暗号化しているので、少しマウントのされ方が普通とは違うかも知れません。
復旧後
その後、macOS Catalinaに対応したドライバーを入れて、問題なく使えています。「LUA4-U3-AGT」を macOS Catalina で使う手順については、こちらの記事をご参照ください。
以上です。私と同じミスをやらかしてしまった方の参考になれば幸いです。