はじめに
MacのVS Codeで英語のコメントやプロンプトを翻訳したいことが結構あるのですが、選択テキストを簡単に翻訳する方法がなさそうなのでショートカットキー一発で翻訳してくれるクイックアクションを設定してみました。macOSの標準アプリのみで実現できます。
環境
試した環境は macOS Sequoia 15.4.1 です。
手順
1. 「ショートカット」アプリで「クイックアクション」を追加
「ショートカット」アプリを起動して、左で「クイックアクション」を選択して右上の「+」で追加します。
2. 受け取る内容を「テキスト」のみに
テキスト以外のチェックを外します。なお、上の表示は「テキスト、アプリ」となりますが問題なさそうです。
3. 「もし入力がない場合」を「テキストの入力を要求」に
アプリによってはテキストを選択していても取得できないことがあります。手元のVS Codeでは、ソースコードの部分はいいのですがClaude Codeのメッセージ部分がだめでした。そのような時でもコピーしてから呼び出して原文を貼り付けられると楽なので、そのための入力欄を用意します。 まず「続ける」の部分をクリックして「入力を要求」に切り替えます。そうすると入力種別を選べるようになるので「テキスト」を選択してください。
4. 「テキストを翻訳」を追加して「日本語」に
右上の検索ボックスで「翻訳」と検索して出てくる「テキストを翻訳」を左にドラッグ&ドロップし、翻訳先を「日本語」にします。
5. 「テキスト」を追加
右上の検索ボックスで「テキスト」と検索して出てくる「テキスト」を左にドラッグ&ドロップします。
6. 「テキスト」を編集して表示内容を設定
テキストの入力欄で表示内容を決めます。なお、右クリックで「変数を挿入」の「翻訳済みのテキスト」を選ぶと翻訳済みのテキストが埋まるプレースホルダーを設置できます。同様に「ショートカットの入力」を選ぶと元のテキストを埋め込めます。翻訳結果だけ表示したい場合は、シンプルに「変数を挿入」の「翻訳済みのテキスト」だけ選べばOKです。
7. 「アラート」を追加して画面に表示
右上の検索ボックスで「アラート」と検索して出てくる「アラートを表示」を左にドラッグ&ドロップし、「続けますか?」のメッセージを右クリックの「変数を挿入」で「テキスト」に変更します。これで、アラートとして手前の手順で設定したテキストが表示されるようになります。
8. 「アラート」のタイトルとボタンを設定
「アラートを表示」のボックスの右にある「表示を増やす」で、タイトルやボタンの設定ができます。タイトルを設定して、キャンセルボタンを消しましょう。
9. 名前とショートカットの設定
左上でクイックアクションの名前を設定します。また、右の「(i)」のタブでキーボードのショートカットを設定しましょう。使用中のアプリとぶつからないものがいいです。Control+Shift+⌘+H とかですね。
10. 完成
これでウィンドウを閉じれば完成です。 何かのアプリで英文を選択して、設定したショートカットキーを押してみてください! また、アプリによっては文字列を選択した後に右クリックの「サービス」からも呼び出せます。
おわりに
ちょっと文字数の制限がある模様で、長くなるとカットされてしまうみたいです。やや中途半端ですが段落単位くらいでわからないところだけ訳させる、みたいな感じでは使えそうです。お役に立てましたら幸いです。