はじめに
先日、M2のMac miniを中古で購入しました。
中古屋でM2 Mac miniを安く買ったので、Apple Diagnosticsで問題ないこと確認して当たりで良かった！と思ったらなんとApplecare+にも入ってて大当たりだった。
— セガビ (@segavvy) September 30, 2023
前の持ち主さん、なんで解約しなかったんだろう。あ、これから解約されちゃうこともあるのかな。
ということで喜んでいたのですが、どうもネットワークの調子が良くありません。1GbpsのEthernet接続で使っているのですが、ブラウザのアクセスが時々エラーになってしまいます。大きなファイルのダウンロードも時々エラーで止まってしまいます。リロードやダウンロード再開でなんとかなりますが、中古で買ったばかりなので、故障なら返品しないといけません。でも、Apple Diagnosticsで問題なく、旧Macからの移行アシスタントもEthernet接続で問題なく終わったので、どうやらハードの問題ではなさそうです。
今回、この現象を回避できたので、その手順を簡単にまとめます。
環境
Apple M2のMac mini 2023/メモリ8GB/SSD 512GBです。OSはmacOS Sonoma（バージョン14.0）です。
1Gbpsの家庭内LANにEthernetで有線接続しています。
起きた事象
Ethernetが接続と切断を繰り返してしまいます。ブラウザでネットを使っている時は時々エラーになるなぁくらいで済んでいたのですが、大きなファイルをコピーしてみたらボロボロでした。
以下、同じLAN内の別のサーバーから2GBのファイルをこのMacにコピーした時の動画です。最初の1GBくらいは順調なのですが、Ethernetが切断されてしまいマウント解除されてしまいます。その後、再び接続して再開するかと思ったところでまた切断されてしまい、以降はそれを繰り返してコピーがほとんど進みません。動画を見ると、Ethernetが接続と切断で行ったり来たりしているのがわかるかと思います。なお、動画は適当なところで切りましたが、放っておくと少しずつはコピーが進みます。
解消方法
ググったところ、M2 Mac miniでのEthernetのパフォーマンスのトラブルはかなり多いことがわかりました。以下のブログは2.5G EthernetにおけるZoomの問題として投稿されていたものなのですが、これを参考にAVB/EAVモードをOFFにしたところ、1GbpsでZoomとは関係なくトラブっていた我が家でも解消しました。
以下、手順です。
１. Macの「システム設定」で左のメニューから「ネットワーク」を選んで「Ethernet」を選択します。
２. 右上の「詳細」ボタンをクリックします。
３. 左の一覧から「ハードウェア」を選択し、設定を「手動」に切り替えて、「AVB/EAVモード」をOFFにして「OK」します。他の項目はご利用環境に合わせて設定してください。
これでファイルコピーも普通に行えるようになりました。
原因
AVB（Audio Video Bridging）やEAV（Ethernet Audio/Video）は音声と動画データをズレなく効率的に送受信するためのプロの方向けの規格で、使うには関連するハードやネットワーク機器もそれに対応したものが必要なのだそうです（GPT-4に教えてもらいました）。我が家にはそんなものはありませんのでOFFにするのが正解です。以前からある規格で、これまでのMacでは自動判定してくれていたのですが、どうやらM2 Mac miniでは、この自動判定がうまくいっていない模様です。
おわりに
お困りの方の参考になることがありましたら幸いです。識者の方、誤りや補足などお待ちしております。
